【心温まる霊】 初孫のために正当防衛

87 本当にあった怖い名無し 2011/06/01(水) 21:59:20.43 ID:/Rs2lZM80

小学生になる少し手前の頃の話。
その日、オレは朝から親戚の家にいた。
退屈しのぎに独りで近所をうろうろしてたら、
母親の友人(だと思っていた)という女に呼び止められた。

「お母さんが探してるわよ」
親戚の家には父親と訪れていて、母親は遅れてくる予定だった。
もう着いたのかって思った。
「送ってってあげる」
手をつないでもらって「車があるから」って、近くの資材置き場へ。
車が見え始めた頃オレが急にしゃべり始めた。
あの赤い車?
「そうよ。かっこいいでしょう」
すげー

なぜかオレが今日に走り始めた。
もう少しで車に着くというあたりで男が降りようとしてるのが見えた。
片足はもう地面についている。
それを確認して、オレがドアに向かって思い切り跳び蹴りを食らわせた。
うまく文字にできないけど、何種類かのいやな音と男の絶叫が聞こえている。
ダメ押しとばかりにドアを開けてから力一杯閉めていた。

女の悲鳴も耳にした気がするが、構うことなしに落ちていた鉄パイプで、
手当たり次第に車を叩き出すオレ。
女も叩いた。男だって叩いた。
それは、騒ぎを聞いて近所の人が呼んだ警察がくるまで続いたらしい。

両親含め親戚一同勢ぞろいだったんだが、
警察にはオレが説明をしていた。
誘拐されそうになった、女は母親の友人の兄弟だ、こちらはあくまで正当防衛だ。

説明し終わった頃、耳元で「もう大丈夫だぞ」と祖父の囁く声を聞いていたんだけど、
それを合図に体の自由が戻った。(のだと思う。ちょっと記憶が曖昧)

実は、女と手をつないだとたんに体が言うことを聞かなくなり、
テレビでも見るかのようにただ自分のことを見てただけだったんだ。

ありがちなオチだけど、その日は祖父の49日で、午後から法要の予定だった。
誘拐騒ぎは午前中の話で、法要は午後からそのまま執り行われた。
法要を仕切った祖父の幼なじみの和尚さんは「あいつは本当に孫を可愛がっていた」といって、
帰る間際に涙を流していたとか。

夕方に警察が来て事情聴取みたいなものを受けたらしいが、
疲れて寝ぼていたのかよく覚えていない。
一応オレは無罪放免。子供のしたことだし。
女は全身あちこちの打撲、男は右の脛あたりの複雑骨折と両足太股あたりのヒビ、
車の天井にぶつけたのか首にもかなりのダメージが残ったと、大人になってから聞いた。
祖父の声のことは誰も信じてくれなかった。

それでも、オレは今も祖父に守られているらしい。それらしい経験もいくつかある。
初孫って可愛いもんなんだろうね。感謝している。

出典:http://toro.2ch.sc/occult/

 
  • 匿名

    良い話だが、祖父さんの霊は誘拐犯のHP削り過ぎだろうw

     

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