【怪異】曰くの土地・公園のトイレ

隣町にある公園のトイレにまつわる噂。

 
そこの車椅子用の個室には外部に異常を知らせる非常ボタンが設置されているが、暗くなると誰もいないのに入り口の赤いパトライトが回り始めることが時たまある。
つまりボタンが押されていたのだ。

 
あるいは大の方でしゃがんでいたら後ろから肩を叩かれ、振り向くと足がブラブラしている。
そして上に目線を移せば、自分そっくりな人間が死に顔で首を吊っていて失神してしまった、などなど。

 
中でも信憑性の高いのが、夜に公園で犬の散歩をしていた男性の体験で、用を足すために近づくといきなりトイレの蛍光灯が明滅し、女性の呻き声と共に内部の壁に人がもがき苦しむような姿が影絵のように映り込んでいたというもの。

無論ネコ一匹いない。

気がつくと、連れていた愛犬もいない。
飼い主を置いて逃げ失せるような性格ではないが、リードが引きちぎられていた。

それっきり行方知れずのままになっている。

件の男性は町の教育委員長という立場でもあり、単なる悪い冗談とは思えず、これは結構有名になった。

 
過去にそこでの事件や自殺の記録はなく、原因は分からない。

他にも詳細は不明ながら、公園で開催される行事での怪異もいくつか報告されているらしい。

一説によれば、戦時中に何十人もの焼死体をここに仮埋葬していたとのことだが…。

公園に限らず、公共の場所というのは個人の所有にならなかったものゆえに何らかの因縁を想うべきなのかもしれない。

そう考えると、怪異はどこでも起こりえると思うからゆめゆめ御用心あれ。

 

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