【SS】繋がる話/HN:いくゆみ

下校途中の別れ道。

きっと俺たちは見えていたものが違ったんだ。

栗山亜門のシナリオ通り全ては崩壊へと向かっている。

「鈴木!それ以上は詮索するな」

俺に銃を向ける佐藤。

「そんな風に助けられても小野寺さんは喜ばないぞ」

「分かってるよ。嫌われても…それでも生きていて欲しいんだ」

本当に一途で馬鹿な奴。

犯罪斡旋人クリア。

栗山亜門。

探偵M。

モンちゃん。

死んだ母。

刑事である父。

死んだ栗山亜門。

ずっとずっと前から仕組まれたシナリオ。

ずっとずっと自分が何と戦うべきなのか分からずにいた。

やっと敵が見えた。

やっと見えたのに、このザマだ。

親友に銃を向けられている。

これも奴のシナリオ通りなのだろう。

ありとあらゆる情報を手にした栗山。

母が死んだ日、父さんは捕まえられなかった事を後悔した。

ドローン誘拐事件。

その時に唯一、栗山に会い話を聞いたのが父だった。

そして母はクリアに辿り着いた事で殺された。

「俺は正義の味方になりたかった。だから二代目Mを引き受けた」

佐藤は弱々しく言った。

「お前は、いつでも俺の先にいて…届かなくて。絶対に勝てなかった。俺には無い力、それに対抗するには俺も力が必要だった」

きっと佐藤も気付いている。

佐藤は俺への劣等感を植え付けられている。

情報通の佐藤。

自分で調べた事もたくさんあっただろう。

説明出来ない情報もあった。

Mからクリアから…いや神に近い存在である栗山からの情報。

この世に、これ以上の情報などない。

そして世界一の探偵Mとして与えられる仕事。

プレッシャー。

佐藤はもうギリギリだったんだ。

それでも弱みを見せようとはしなかった。

「お前がクリアである証拠が全て出てくる。もう終わりだ鈴木」

無数に可能性があったはずだ。

栗山は俺か佐藤にクリアを押し付けるつもりだったのだろう。

隣で笑う栗山。

『この世はゴミだらけだ。クリアにしないと…滅ぶべきなんだよ人間は』

胸糞悪い。

結局、こいつの手の上か。

それでも…

未来に繋いできたものもある。

真琴、聖示、川上、伊東先生、遠藤さん、川原、小野寺さん、光太郎くん、明日香さん…

そして佐藤。

きっと大丈夫だ。

俺は佐藤に向かって微笑んだ。

バーーン

銃声が鳴り響いた。

 
  • 匿名

    いつも楽しい話をありがとうございます。すでに俺の想像力では理解出来ない高みに行ってしまわれた寂しく限りです。

     
  • 匿名

    オウッw(゜o゜)w

    いくゆみさんのこれまでの話しが繋がっていたとは……

    誰か、人物相図を…

     
    • (・ω・)

      佐藤→ドローン
      栗山→ドローン
      探偵→ドローン
      主人公→ドローン
      死んだドローン→母
      刑事であるドローン→刑泥

      つまりドローンが犯人であり、ドローンがドローンの為にドローンしたからドローン犯罪が成立。ドローンゲシュタルト崩壊で完全犯罪になります。

      あと佐藤が撃ったのは栗山ってオチに持って行くと私は推測します(・ω・)
      ドロロンエンマ君見たくなってきました。

      と言うわけでこれにてドロン!

       
      • 匿名

        映像化したら大変なことに…!Σ( ̄□ ̄;)

         
  • 匿名

    一連のドローン話と「繋がる」わけね。
    この世界のドローンってどこまで万能なの
    (´・_・`)

     
  • (・ω・)

    謎のドローン推し!!!

     
  • 匿名

    ラノベしか読んだことがない人が書いたような文章。

     

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