裂けたお札


裂けたお札


中学生の頃の修学旅行の話。


やっと着いた旅館は何かぼろい感じで、上がりまくってたテンションは少し下がった。

まぁ、古くても楽しけりゃいいよなーって。


で、案の定部屋に入ったら何か空気が重い。


「掛け軸の裏にお札とかあるとやばいっていうよねー」


って誰かが言い出した。


…俺は確認のために裏を見た。


…何もなかった。

ホッとした空気が流れ、気のせいだという事で皆は気にしないで楽しむことにした。


そして夜、布団は用意したが、全員掛け軸のすぐ近くを嫌がっていた。

結局じゃんけんで決めることになって、一番怖がりの奴がすぐ近くの布団で寝ることになった。

涙目になって訴えていたが、皆も嫌なので誰も変わってあげられなかった。


皆が寝静まった深夜、一人がうめき声を上げた。

それに気づいていたのは、まだ起きていた自分だけだったが、まさか掛け軸の近くの奴がストレスでおかしくなったかな…と思ったらそいつはぐっすり寝てる。


それじゃ誰が…?


辺りを見回すと近くのふすまが少し開いていた。

その中の「何か」と目が合った。


声はそいつが出しているようだった。

怖かった、が何もできなかった、必死に隣で寝てた奴を起こそうとしたが体が動かなかった。


そこで記憶が途切れた。


同じ部屋のやつらに話しても、夢だと言って取り合ってくれなかった。

「夢だったのかなぁ…」と思いつつ、何気なく、押入れのふすまの裏を調べてみると、縦に裂けたお札があった。


その旅館はその一泊だけだったし、教師に言ってもしょうがないのでとりあえず忘れよう、せっかくの修学旅行なんだから楽しもう、そう思い直して修学旅行を楽しんだ。


1週間後、修学旅行の写真があがってきて、あの日のことが夢では無いと思い知らされた。

写真に写った自分の隣に、あの夜目が合った「何か」がいた。


今、家にいるときでもたまに見る、どうやらついて来てしまったらしい。

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