廊下


廊下


俺の姉の友人Kの話。

東京で一人暮らしを始めたKはマンションを借りた。


部屋も3つあり廊下もあって契約当時はかなり喜んで、俺の姉など友人を招いてよくパーティを行っていた。

ところが4月になりお互いに会社が始まったこともあり、そのパーティーも行われなくなっていったそうだ。


久しぶりに姉がもう一人の友人Hと、Kに連絡を取った。


「最近どう? 元気にやってる?」


しかし、電話先でKは無言だった。


「え? なに?? どうしたの??」


そのKの異常な感じに気づいた姉たちは、その日の夜にKの家を訪れた。

Kの家に着くと、Kは玄関を入ってすぐの廊下で毛布に包まっていた。


「どうしたの?!」


姉たちはKの不可解な行動に驚愕した。


部屋が3つあるにもかかわらず、何故かKは廊下にいた。

しかも、廊下にはコンビ二弁当の殻やペットボトルが散乱していて、彼女がそこで長い間寝食を行っていることがわかったらしい。


Kは青ざめた顔をしながら、ようやく喋った。


「…ここの家、絶対何かいる」


姉とHは何がなんだか分からず困惑したそうだ。


Kは続けて言った。


「この家、だから格安だったんだよ。ホント、あたしおかしくなりそう」


このあとKは泣き出し、大変な事態になったそうだ。


翌日にお坊さんを呼んで除霊をしてもらおう、今夜はファミレスで夜を明かそうってことになって、とりあえずKの家を掃除しようってことになったらしい。

廊下も一通りきれいにして、引越し当初のきれいな家に戻った。


そして翌日、お坊さんを夕方過ぎにK宅に呼んだ。

お坊さんは家に入った瞬間、体を強張らせたそうだ。


そして、お坊さんはこう言った。


「あなた、しばらく廊下でご飯を食べたりとかしてませんでした?」


姉たちは驚いた。確かに昨日きれいに掃除したのに、なんでわかったのだろう。


お坊さんは続けて、


「見えませんか? 私たちの前の廊下に子供の霊が2つ、大人の霊、おそらく夫婦でしょう、それが2つ、しゃがんでこちらを見てますよ」


Kは叫んだ。姉たちも尋常な怖さではなかったそうだ。


恐る恐るHが「何で廊下に?」と聞いた。

お坊さんが言うには、


「だからさっき言ったでしょう? あなた(K)がここ(廊下)でご飯食べていたから自然と来たんですよ。人間がご飯のあるところに集まってくるのと同じですよ」


つまりKは約2週間、4つの霊と寝食を至近距離にて共にしていたらしいのだ。


そもそも、何でKが廊下で生活し始めたかというと、寝室用に使っている和室で夜中の1時過ぎにラップ現象が起こっていたらしい。

その後、子供の泣き声が聞こえてきたとか。


そして、リビングでは特に心霊現象は起きなかったが、何かに見られているような気配がしていたそうだ。

そしてもう一つのフローリングの部屋、ここが一番やばかったそうだ。


なにが? と俺は姉に聞いたが、「あんたには言わないほうがいい」って言われた。

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