ニヤニヤ


ニヤニヤ

450 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/04/13(金) 00:31


知人に聞いた話である。

とある山小屋に泊まった時のこと。


部屋に入った途端、鼻がひん曲がるほど臭気が充満していた。

部屋の中を丹念に探してみたが、臭いの元となるようなモノは無かった。


皆、首を傾げることしきり。

しかし、このままではここで寝ることも出来ない。


仲間の一人が押入を開けると、天井の板が少しずれていた。

どうやら、屋根裏にそこから行けるようだ。


しかも、臭いの元はどうやらそこである。

当然の事ながら皆、最悪の事態を想像していた。


一人が、意を決して屋根裏に上った。

絶叫とともにそいつは押入から転げ落ちてきた。


「ひと、ひと、が寝てる!」


寝てる? 皆、首を傾げる。

生きてるのか? そいつは。


「だって、にやにや笑っていやがるんだ!」


浮浪者が住み着いているのか?


もう一人が勇気を出して懐中電灯を片手に屋根裏に上った。

確かに真っ暗な中に黒い影が横たわっている。くさい。


死体か? でも、確かに笑っている。

やけに暗闇に白く浮き出た顔が、ニヤニヤと笑っている。


懐中電灯を顔に当てた。

口のあたりがモゾモゾと蠢いている。


それは、顔にびっしりとたかった蛆だった。

死体の顔がニヤニヤと笑っているように見えたのは、蠢く蛆の動きだった。

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