隣人


隣人


俺が昔住んでたボロアパートは、壁が薄いのか上階の人の足音とかすごい聞こえていた。


それでも俺は別にうるさくても寝れるから全然気にせずそこに住んでた。安かったしね。

入る時は隣人がいなかったから気兼ねすることも無く結構快適だった。


けど半年くらいした頃に、隣に誰かが引っ越してきた。

見るからに神経質そうな人で、普段うるさくしてる俺はちょっと嫌な予感がしたが、別に気にせずに付かず離れず、まぁ会ったら挨拶する位の付き合いをしていた。


俺歌が好きで、音楽かけてるとつい合わせて歌う癖があるんだけど、その日も大声で歌ってた。

そしたら壁をゴンゴン! って叩かれた。


結構夜遅かったし、うるさかったんだろう。これは俺が悪い。

素直に「ごめんなさい……」って呟いて音楽も消した。


また別の日、バイトに行こうと部屋を出ると隣のドアが開いて


「ちょっとテレビの音とかうるさいから、気をつけて」


って、一言だけ言ってまた引っ込んでった。


壁を叩かれた日以来騒音には気をつけてたのに神経質だな、とか思いながらもその日はバイトに行ってそのままそのことは忘れた。


その次の次の日くらい? に面白いスレ見つけて爆笑してしまった。

ヤバイって思ったけど止められなかった。


すると隣から、「ドォン!」って物凄い音で壁を叩かれた。

お前の方がうるせぇよ! って位でっかい音で。


良レスを楽しんでたのを邪魔されて無償に腹が立って、「お前のが煩いわ!」みたいな事を叫んだ。

そっから隣人からは何の反応もなかった。


また別の日、バイトでちょっと帰るのが遅くなった。

すごい疲れてたのに、寝ようと思っても何か寝苦しくて寝れず、結局その夜も俺はネットをしていた。


悩み相談みたいなスレで、ついつい長文でマジレスしてた。


「カタカタカタ」


ってタイピングの音だけが部屋に響いてた。


隣人側の壁際にパソコン置いてるから隣にも聞こえてるかな、とかちょっと悪く思って何気なく壁を見ると、




そこにはいつのまにか小さな穴が開けられてて、そこから隣人がじっと俺を見てたんだ。

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