張り紙と首


張り紙と首


数年前に起こった大学生A君とB君の話です。


「暇だし肝試しに行こう」


とA君はB君を誘いました。


A君は霊感が強くそういったところに行くのは慣れていました。

B君も怖がりながらも行く事を承諾しました。


ちょうどそのころ噂になっていた、人気の無い山の中にある「迷路のような廃墟」に車で行く事にしました。

時刻は深夜2時過ぎ、昼でさえ人がいない山の中ということもあり、夜は不気味なほど静まり返っていました。


廃墟に着いた途端、乗り気じゃなかったB君が「やっぱり行きたくない」と言い出しました。

そこでB君を車に待機させ、A君は一人で行く事にしました。


A君は懐中電灯を一つ持ってその廃墟に入りましたが、霊感の強いA君にはそれほど嫌な気配はしませんでした。


「なーんだ、大した事無いかもな」


と、入り口を入って目の前の壁に張り紙が……。


『右に行け』


「なんだこれ? 小学校のころ流行ったよなぁ(笑)」


A君は懐かしい遊びを思い出したように紙の指示通り右に行きました。


すると右に行った突き当たりに


『左を見ろ』


「こうなったら全部行ってやろうじゃん」


A君は当初の肝試しというより遊び感覚で紙の指示に従って進みました。


「……何枚目の紙だろう?」


迷路のような廃墟を奥に行ったり戻ってきたり何度も移動しました。


何度も同じような場所を移動してきたためか、A君が飽きかけていたその時でした。


『後ろを見ろ。首がある』


急に寒気がして怖くなったA君は後ろを見る事もできず、目の前にあった窓から転げるように飛び出して車に一目散に帰りました。


「なんだよ、気持ち悪かったなぁ……」


早く帰ろうと車に戻ったA君が見たのは、首の無いB君の死体でした。

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