【怪談】夜行バスと並走する/HN:たろす

父方の家系にちょっとした霊感がある。結婚した奥さん(母)が霊とかに強いらしく、父は独身時代こそ悩んでいたが今は守られているそうだ。
肝心の僕にはそこまでないし、大人になる過程でそれこそ一切見なくなった。嫌なとことかは嫌だと感じるけどね。

しかし見てしまった。しかもなんの前触れもなく。

父が単身赴任で京都にいるもんだから、母と日程合わせて会いに行ってあげることにした。僕は一人暮らしで貧乏なものだから行きも帰りも高速バス。
大阪も観光した。琵琶湖も軽く見た。無論京都も。

大事なのはその旅行からの帰り、普通のバス停みたいなとこでバスを待っていたら向かいの歩道に当たり前のように男の子がうつむいて立っていた。
本当普通っていう感じで、やばいとも思わなかった。見もしなかったから。

バスに乗り込む、窓際の席だそうだ。ふと外を見たらまだいる、しかし今度はじっと前を見ていた。そして目が合ってしまった。その時直感的にやばいと思った。
「くそが!」って小声で悪態をついてももう遅い。バスの発車と一緒に走って来やがった。それが速いのなんのって……

僕のすぐ横をこっち見ながら走ってる、まばたきもしないで。こういう時は知らないフリするのが一番だと思ってるから、見えてないフリをする。
高速に入ろうって時にその霊は窓に向かってジャンプした。というより飛んできた?「ドン」って音がした。さすがにポーカーフェイスはできない、軽く浮くくらいビビった。

誰も気づかない。完全に窓に張り付いているその霊は、顔がさっきとは打って変わって気持ち悪かった。
窓に張り付いてるからなのかわからないが、顔が歪んでいた、アゴの当たりなんかもうぐちゃぐちゃしてた。俺はもう完全に凝視してしまっている。その距離は50センチもない。変な汗が吹きでる。

その霊は穴が空くほど俺のことを見た後に、「ニヤァ」って笑った。ほんと、そう聞こえてきたような気さえした。
もう鳥肌がやばかった、軽く我に返ったのもあって、一気にカーテンを閉めた。

隣のおっさんは不思議そうにこっちを見てる。僕も落ち着いてきた。しばらくしてカーテンを覗いたがとりあえず窓にはもういないようだ。

それがついさっきの話。おかげで眠れもしないから投稿した。今はそれより隣のおっさんが臭くて敵わない。

 
  • 匿名

    なんか想像したら怖くなった わたくしは霊感が無くて良かったわ

     
  • 匿名

    アゴの辺りなんかもうぐちゃぐちゃしてた?全体的に説明不足で一瞬、ん?となる箇所がいくつかある。「ニヤァ」と笑った。そう聞こえたような気がした、は上手いなと思ったが、「ニャー」ならトシオ君じゃん!!とふと思った。

     

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