【都市伝説】洛北の不思議な夜

タクシー乗り逃げ幽霊発祥の地とされる、京都市北区の深泥ヶ池。

もはや説明の必要もない当地だけど、変わり種をひとつ。

あるタクシーが、深夜の11時近くに京都駅でひとりの若い女性を乗せた。

「深泥ヶ池のあたりまで」

運転手は少し嫌な感じを受けながらも、とにかく車を走らせた。

さりげなく彼女を観察していたが、ごく普通の人間で、世間話にも明るく応えている。

そして深泥ヶ池近くで女性を降ろし、集落の路地へ歩いていくのを見届けてから車をUターンさせた。

単なる思い過ごしだったかと安堵して間もなく、2キロ程走った市道の街灯の下で客が手を上げている。

空車で戻らなくて済むと喜んでドアを開けた瞬間、運転手は戦慄した。

乗り込んできたのは、今さっき降ろしたはずの女性だったから。

顔や服装、背格好からしても間違えようがない。

「京都駅まで」

声だってあの女性そのものだ。

運転手は激しく狼狽しながらもなんとか駅まで辿り着く。

その客も特に怪しい振る舞いはなく、駅のコンコースへ消えていったのだが…。

しかもその夜は他にも同じ時間帯で同様の体験をしていたタクシードライバーが複数いたとの事。

奇怪にも例外なく人相風体までそっくりだったらしいとなると、単なるイタズラとは考えにくい。

深泥ヶ池に棲む竜神たちが、新たなバリエーションを披露したのだろうか…

 
  • ななし

    同じ人間をタクシーが乗せる話は場所は違うが新耳袋に確かあったな。タクシーねたは殆ど出尽くしてる感あるよな。

     

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