【不思議】祠の小さなお稲荷さん

678 名前:本当にあった怖い名無し:2012/05/12(土) 19:48:06.12 ID:91VX5FDz0

ちと長くなるが、昨日あった事話す。

まず前提として昔の話。

俺の通ってた小学校の裏にはちょっとした山…と言うか林みたいな所があった。
そこは古くからの墓地らしくて、あちこちに墓石が倒れてたり
朽ち果てたお地蔵さんがゴロゴロしてるような所だった。

冒険ごっこにはまってた当時の俺は、クラスメートの女の子と二人でそこを良く探検した。
と言っても林の中は簡単な一本道で、一度右に曲がっただけで直ぐに行き止まり。
フェンスで囲まれて奥には入れないようになっていたので、
そこまでにある墓石を調べてみたり、ボロボロの石像を見て
勝手に想像を膨らませて楽しんでいた。

ある日、もう見れる範囲は探索し尽くして更に刺激が欲しくなった俺達は
フェンスを登って更にその奥へ進む事にした。
そこは全く人の手が入っていない完全な獣道で、ともかく草が凄い。
草の壁に挟まれつつ何とか進むと、先に少し開けた場所があって
奥に小さなお稲荷さんが建っていた。
他の墓石と一緒で、そのお稲荷さんももう管理する者が居ないのか
今にも壊れそうな位ボロボロだった。
 
祠を調べると正面に戸がついていて格子状になってて
閉まっていても奥が普通に見えたので覗いて見ると
ちゃんと丸い鏡の御神体があったので一応二人で手を合わせておいた。
祠の左右には石の台があってどちらも狐の像があったみたいだけど
それも朽ち果てて胴体しか残っていなかった。

女の子はそれを見て可哀想と言って像の胴体を撫でた。
良く見ると台の周りには像の欠片らしき物が散らばっていたので、女の子はそれを拾って
割れた頭やしっぽを元の位置に戻してあげていた。
俺ももう片方の狐を直してあげようと思ったけど、こっちは粉々過ぎて無理だった。
折角なので木の実が落ちてドロドロになっていた所をティッシュで拭いて、
枝を箒にして少し周りを綺麗にしてから二人で帰った。

それからは何となく全ての秘密を知ってしまった気がして
その場所に興味が無くなり、学年が上がるにつれいつの間にかその女の子とも遊ばないくなった。
  
で、時は流れ俺21才。
久しぶりに小学校の時の友達と集まったら
誰かが呼んだらしくその時の女の子も来ていた。
彼女は中学から私立に行ったので実に9年ぶりの再開。

正直かなり好みに成長していたので何となく恋愛的な話に持ち込むと
なんと彼女は中高から現在に至るまで彼氏がいたことが無いらしい。
ずっと共学でそれはないだろうと思ったが
今フリーなのは確かなようで、俺は彼女に対してちょっと下心がわきはじめた。

で、暫く皆で話して、彼女が少し席を外した時だった。
いきなり後ろからがんっと何かに椅子を蹴られた。
びっくりして振り返ったらスーツ姿の背の高い男がすっごい形相でこっちを睨んでんの…
こんな人に因縁つけられる覚えないし滅茶苦茶怖いしびびって固まってたら
女の子が用事を済まして帰ってきた。

そしたらその男がすっと女の子に近付いて肩を抱いて
俺の女と言わんばかりのガンを飛ばしつつ消えた。
で、一瞬だけだったけど男の足元にふさふさの狐みたいな尻尾が見えた。

直感的にあそこの狐に好かれちゃったんだろうなあと思った。
今までも近づこうとしてた男を追っ払ってたのかも。
でも女の子は全く気付いてないみたいでちょっと不憫。

出典:http://toro.2ch.sc/occult/

 

世にも奇妙な怖い話や都市伝説から不思議体験スピリチュアルまで…オカルト小説投稿/2chまとめサイト。1万3千話超えの厳選物語を貴方に★