【怪談】猫ふんじゃっちゃだめ!/HN:ルシ

職場の後輩で加藤君という、一見どこにでもいる青年がいる。

だが、これがかなりの困ったチャンである。

休憩中に俺の顔を見るなり

「ルーさん、心霊スポットに行きましょうよ!」

(はぁ?なんで網張ってる敵地に、のこのこ行けるんだ?)

「僕の部屋、ラップ音が頻繁にあってwww」

(墓参りしろよ)

「またテレビが壊れました、2台目っす」

(たぶん、ご先祖さん怒ってるんじゃない?)

「なんか凄い新人とか、来ないですかね?」

(これ以上、変人を増やすなよ!何を期待するんだ?)

加藤君は、ホラー系DVDで互いに情報交換をするうち、自分でも行きたくなって仕方がないようである。

ル「やめとけ、やめとけ! ゴキブリほいほい知らんのか?」

加「いやーみんなでいけば大丈夫でしょ?そこで百物語しましょうよ」

ル「あほか?呪われるぞ!・・・ あれ?そういや左腕のしこり大きくなってね?」

加「そーなんですよ。医者は何度もレントゲン撮ってるのにいまいち分かんなくて、腕の上げ下ろしもつらいですよ」

・・・・・・・飲み薬が全く効かないので、手術になるらしい。

・・・・・・・丁度、力こぶができる真下の位置に、3センチほどのしこりがある。

ル「おまえ?変な人形を触ったときも顔に吹き出物ができて、なかなか治らなかったよな?」

加「ええ、でも今回はそんな覚えはないんです」

ル(まるで歩く心霊スポット?わざわざ行かんでもええやろ)

・・手術当日、先生から30分ぐらいの簡単な手術だからすぐに終わると説明を受けた加藤君

麻酔はしたが、先生から進行状況を聞くことができたそうである。

先「はい、じゃあ今から切るね」

加「はいお願いします えっもう切ってるんですか?」

先「うん、そうね 麻酔うまく効いてるね ふーん よし おっ お あー おぉ こりゃ珍しい」

加「はっ?どうしたんですか まさか失敗? へっ?難病なんですか?」

先「いやーごめん、ちょっと時間かかるね。でも心配はいらないよ」

手術が終わって説明となった。

時間がかかった理由は

角砂糖ほどのしこりだが、触手のような線が伸びて、近くの筋や神経に、タコの足のように巻きついていたことが原因であった。

その触手は、腕から手指に向かってるほとんどの神経に張り付いてたらしい まるで意思があるように・・

しこりの病原菌の元は、猫などの小動物にかまれると、その細菌が人間の体内でしこりになると言われた。

ちなみに大学病院でも同じ検査結果となった。

当然、先生から猫を飼ってるか?最近、腕とか手を怪我してないか?と聞かれた加藤君、だが全く覚えがなかった。

長期休暇から復帰した加藤君にオレは質問した。

ル「まあ、呪いじゃなくてよかったな、運のいいやつめ。今だから言うけどあのしこり、心臓に向かってる気がしたぞ!」

加「あっ、そーなんですよ、次は肩をこえて心臓付近にできたんすよ」

ル「マジぃ!・・・・おまえ、まさか猫轢いてないか???」

加「しこりができる2ヶ月前に車にぶつかったことはありました。車を確認したら茶色の毛がついてて、猫はその場にいなかったんですよ」

ル「・・・・オレが聞くまでなぜ言わなかった?」

加「さあ?あれ?言ってませんでしたっけ?」

心臓付近のしこりは飲み薬で完全になくなったそうである。

医者は10日で消えなかったら、新種の細菌ではと、考えてたらしい。

数年前、小動物を轢いちゃったことがあるオレは、2ヵ月後事故って左肋骨にひびが入った事がある。

心霊スポットで待ち受けるモノに、加藤もオレも心当たりがあるかも知れない。

そして今日も挨拶代わりに、ニッコリと言われた・・・

「ルーさん、心霊スポットに行きましょうよ!」

 

投稿広場より掲載

 
  • ルシ

    読んでいただきありがとうございます
    その後ですが
    強烈な新人が入社しました
    通勤用の車が猫の毛だらけ・・・
    加藤は毛嫌いして逃げ回ってます
    抗生物質が加藤に効かなかった理由を仮説ですが、たてました
    猫を跳ね飛ばした加藤君、もうすでに中に入っていたかもね
    しこりを切除したとき、猫ちゃんも体外に出たんじゃないかな・
    2回目の薬は本体がいないので、すんなり効果がでたと思います
    そして現在、次の刺客が・・・・

     
  • 匿名

    加藤君の冒頭にある会話文に対しての()内のモノローグもたいがいだな。類友な

     
  • 匿名

    加藤くん懲りないなあ・・・

     

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