【怪文書】変わりゆく季節の中で貴女を想い続ける/HN:早坂正彦

付き合っていた彼女が亡くなったのは突然だった。

俺は彼女の悩みに気付いてやれなかったのか……

とても愛していた彼女の墓前に手を合わせ、

2年前の出会いを思い出す。

 
【春】

俺が美咲と出会ったのは、専門学校1年生の時に親友の健介と涼平に誘われていった合コンがきっかけだった。

高校時代は所謂「芋」だった俺は、高校を卒業してから髪を染めたり、服装もこだわったりと女性に対する見てくれも意識し始めた時期だった。

当時のブログにも俺の切実な気持ちが綴られている。

<人生初の合コンはガチで緊張した(^^;)>

「今日は健介と涼平と3人で人生初の合コンに行きました。

女の子と目も合わせられない俺(||゜Д゜)

健介のサポートでなんとかその場に馴染むことが出来たけど、急な女性陣からの質問にはテンパる(゜Д゜;≡;゜д゜)

楽しかったけどドキドキでした~(^^;) 4月26日」

因みに日記には書いていなかったが、女性三人は知美、真美子、美咲っていう全員S女短大の同級生らしく、初々しい俺が面白かったみたいで色々と質問攻めに……

少し垢抜けた容姿で茶髪のショートが似合う知美からは「え?勇太君ってまだ付き合ったことないの~うそ~。」

ギャル系で少しぽっちゃりした真美子は「じゃあ勇太君ってチェリーなの?キャー。」

返答に困ってる俺を見かねて涼平が「勇太ばっかりいじらないで俺もいじってよ~。」と助け舟を出してくれたおかげで、なんとかその場を逃れた。

少し飲みすぎたなぁと思いトイレに立つと、「あっ私もトイレ。」と清楚系で3人の中では一番おっとりしていた美咲も一緒に立った。

美咲は黒髪のロングで一見大人しい雰囲気だが、よく見ると顔も整っていて美人な子だ。

俺は美咲と目が合い、恥ずかしくなった。

彼女は微笑みながら「さっきは大変そうでしたね。」と俺に向かって優しい口調で言ってくれた。

さっきというのは知美や真美子の下品な質問責めにあっている時だろうと思い、また恥ずかしくなりつつも「いやぁ~楽しい場だからね。気にしない気にしない。」と言ってそそくさとトイレに入った。

用を足して、席につくと向かい合っていた知美からこっそり番号を書いた紙を渡されたりしてつい舞い上がっちゃって、酒を飲むペースが最初よりも早くなり、気付いたらぐったりしていたのを覚えている。

そんな時も美咲は俺の背中をさすりながら「大丈夫ですか?飲みすぎですよ。」と優しく諭してくれたっけな。

本当のことを言うと俺はこの時から美咲のことが気になっていたのかもしれない。

 
【夏】

結局出会いから付き合うまでに1つ季節をまたいでしまうほど俺は奥手だった。

よく恋愛の夏、ひと夏の思い出なんていうけどその時の俺は彼女に夢中だったし、健介や涼平も俺が付き合ったのを知ってかまたあの時のメンバーで花火したり、バーベキューしたりしようぜってことになって、その後健介がギャルの真美子と付き合ったり、本当に濃い夏を過ごした。

花火の時は健介と真美子が急接近ということを美咲から聞いていたから4人で、健介と真美子を二人きりにしたり、とにかくお節介な意地悪ばっかりしていた。

俺もその年の夏は手をつないで沢山デートしたし、初めて6人で行った海で人目を盗んでキスをした事は忘れない。

 
【秋】

この頃から、俺も進路の事や実習なんかで忙しくなり少しずつだけど、すれ違いが起きるようになってきた。

あの燃えるように熱い恋の気持ちは秋の静けさの中で急激に冷めていったのかもしれない。

でも、そんな俺の不満を美咲が真剣に聞いてくれたから冷たい秋風にも耐え俺は彼女を好きで居続けることが出来たのかもしれないし、出会ったころのような初心に戻って接することが出来た気がする。

美咲はこの頃よく言っていた。
「勇太くんは優しいからワガママも聞いちゃってストレスためているんだよ。もし不満があったらなんでも私に言ってね。」

この言葉でどんなに救われただろうか……もう数週間後には季節が厳しい寒さを迎えるのに暖かい言葉がいつまでも心に残っていた。

 
【冬】

真っ白い雪が空から降るのを見るのが好きだったし、初めてのクリスマスは一緒に過ごそうねって約束していたのに願いは叶わなかった。

健介カップルは12月の頭に別れたみたいで何日かは健介のやけ酒に付き合ったのを覚えている。

健介はいつも「お前らは幸せになれよー。」とか「本当は俺知美ちゃんが好きだったんだよー」などと俺を困らせるような悪酔いをして解散になる事がほとんどだったが、進級がかかっている試験も迫り、失恋の感傷に浸っている余裕もなくなってきた頃から、健介も平常に戻っていた。

そんな中で俺はしっかり愛を育んでいたつもりだったし彼女の悩みにも真剣に向き合っていたつもりだった。クリスマスイブの3日前に突然彼女は学校の屋上から飛び降りて死んだ。

突然のことだったから震えが止まらなかったし、病院に駆けつけた時に大声で、がらにもなく泣いたよ。

その後の俺は抜け殻のようになっていた。
健介や涼平の励ましにもカラ返事で返すし、学校も欠席が続いてしまいにはやめてしまった。

失意の中でまた恋をするなんてこの時は思ってもいなかった。

絶望の最中ずっと励まし続けてくれたことで俺の気持ちは少しずつ彼女に惹かれてしまっていた。

だから美咲のことを想うと少し申し訳ないような、そんな気持ちになる。

 
【季節が巡って】

俺は春の風がなんだか心地よくて墓前に手を合わせたまま、しばらく無言になって昔を振り返っていた。

「そろそろ行こうか。」俺は彼女の手を握り、歩き出す。

春風が運んでくる桜の花びらが俺の肩に落ちた。

「あっ肩に。」

そう言って桜の花びらをつまんで彼女は優しく微笑む。

2年前に見せた優しい微笑みはあの時のままだ。

 
 
「ありがとう美咲。」俺も優しく微笑み返す。

 
彼女は振り返り知美の墓前に何か呟いた。

 
俺にはそれが「ごめんね……」に聞こえた。

 
 

 
  • オレ

    人を欺くことを目的とした底意地の悪い文章。

     
    • さき

      この作者は初めから騙すつもりで文章作ってるのみえみえ過ぎて嫌らしいですよね。

       
    • 匿名

      底意地の悪い文章?どこが?
      これは作者の叙述により読み手にミスリードを誘う、そういう目的を持って作られた作品である。
      それとも中傷したいだけかい?

       
  • 匿名

    芸がない

    自己陶酔したのかな?
    無駄な内容を書きすぎ。

    夢オチくらい陳腐な内容、オチでした。

     
  • 匿名

    晩餐会からとんできましたーこの話で見事に騙されたwこういうの有か無しかでいったら賛否も別れるでしょうけど私は有りですw

     
  • 匿名

    予想通りの展開に飽きて読むのやめた

     
  • 匿名

    知美の墓だったのかー

     
    • 匿名

      美咲が死んだと思ってた。
      最後であれ?てなってまた読み返した。

       

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