【心温まる霊】愛犬+アルファの忠告/HN:ムスママ

霊感なんてほとんどないけど、夢ではわりといろいろ見るムスママです。
今回は私の母の体験談をお話ししましょう。

もう何年も前のことですが、私たちは家族の一員に一匹の犬を迎えました。
ポメラニアンのオスでしたが、長くガラスのゲージに入っていたせいで足腰が悪くなりかけていました。

彼を見染めたのは弟でした。力強い犬を希望していたはずが、他の犬よりも大きくなってしまい狭いゲージの中から出たそうにしていた彼を見つけたのです。
「うちに来るかい?」
首をかしげて見つめてくる瞳に一目惚れしたそうです。

そうです、と話すのは私が大学に行くため実家を出てからの話だからです。
そして彼は我が家の一員になりました。
彼は私のことは後から来たやつという認識だったかもしれませんが、帰ってくると全力で喜んでくれました。いいやつでしたよ。

彼がきて何年かしてから、母は時々祖母の様子を見に行くために車で行き来するようになりました。往復で行き来するのは大変だったと思います。
その日、母は疲れていたらしく車を運転していた時にうとっとしました。
と、隣に座っていた彼が天井から落ちてきた何かに吠えました。

ポトッ…「ワン!」

途端に母は目が覚めました。車線をはみ出していた車体を元に戻しました。
『危なかった…』
見ると彼が吠えた相手は大きなむかでだったのです。
黒光りする体をシートの下に隠して行く姿をチラッと目撃した後、わからなくなりました。

「ありがと、◯◯。あれ?どこいった?」

車を止めてから確認にしてみたそうですが、なぜかいなかったのです。
あんなに大きなむかでなのに見つからず、母は事故を免れました。

「もしあのままだったらトラックに追突してたよ。◯◯のおかげだったね」

その彼はその数年後に亡くなりました。庭から抜け出し、国道沿いでひかれたのです。
目撃者さんの話から役所の方と共に現場に埋められた彼を引き取りに弟と母が行きました。無残な姿をしていた彼を家へと連れて帰りました。

今でも時々彼の話が出ます。
私たち家族の一員だった彼が母を助けてくれたり、遊んでいたり、父に怒られたりしていた頃の楽しい記憶と共に。
ありがとうね、◯◯

 

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