【不思議】何かの儀式の跡/HN:社

助手席で眠りから覚めるとあと少しで田舎のS県某市に着く。

Rは運転をする母親にあとどれくらいで着くかを聞いたあと再び眠りに着いた。

しばらくして母親に起こされた。もう数分で着く。そう母親は言う。
まだ眠い目をこすり車から降りる準備をした。

やがて母方の祖父の家に着いた。
東京と違い周りは木や畑ばかり。遊ぶものなど何もなくゲームセンターも漫画喫茶もましてやコンビニさえない。
せいぜい(〇〇商店)と書かれた看板が掛けられた商店があるだけ。

祖父の家に着くと祖父は喜んで自分らをを迎えてくれた。
テーブルの上のせんべいやおかきなんかを物欲しそうに見つめてると母親が線香をあげなさいと言うので祖母の仏壇に線香をあげた。

祖母は数年前に亡くなった。病気だった。
おばあちゃん子だったのでよく祖母にはなついていた。
祖母が亡くなったときもこの家には来たが、祖父一人で住むにはいささか大きすぎる。かといって東京に来るのも嫌だと言うのでこんなふうにたまに来ては祖父の様子をうかがおうという母親の小さな配慮なんだろう。

せんべいを食べながらお茶を飲みしばらくして祖父が探検に行っといでと言うので一人探検に出た。
いつもこんな調子である。

畑ばかりの道を適当にぶらぶらと行くと小さな男の子に道で出会った。
男の子も自分と同じように暇をもてあまして散歩しているらしい。

どちらからともなく一緒に行動しようという運びになった。

 
猫じゃらしが生えた田舎の道を男の子と話をしながら歩いていると急に男の子がこう言った。

「面白いところあるよ。Rくん行こう。Rくんもきっと気に入るよ」

手を引っ張って男の子はRをどこかに連れていく。

やがて林の中にたどり着き林を抜けると田舎には到底相応しくない大きなお屋敷が見えてきた。

「君のお家かい?」

そうたずねると「まあそんなもんかな」

男の子は曖昧な返事をしてこっちに来いと手招きをする。

中に入ると中央に階段があり左右に長い廊下、左右とも二つずつドアがあった。
男の子に手を引かれるまま階段の裏手に回る。

階段の裏には小さな扉があった。
男の子はポケットから鍵を取り出すと。それを鍵穴に差し込み回した。

ニィという音がして扉を開き中に入る。
階段が下まで続いていてその階段を降りるとさっきより少し大きな扉がある。
今度は鍵が掛かっていなかったのでそのまま入る。

部屋は赤いカーテンのようなもので覆われていてびっしりと洋書で埋められた本棚がある。
それよりも部屋の中央に魔方陣のようなものが描かれている。
大小さまざまな記号のようなものと三角形がいくつか描かれた見たこともない図形。

なんだろうと興味深く眺めていると男の子が言った。

「ここはね儀式をやった跡なんだよ。何を呼び出したかはわからないけどね。呼び出したとしても下級悪魔かなんかだろう」
「へぇ」と感心するでもなく適当に返事をしながら本を見る。

それから、度々その男の子の家に行った。
そしてそのたびに魔方陣の部屋に行き本などを見たり悪魔ごっこなどをしたりした。

不思議に家族には一度も会ったことがなく人の気配はいつもなかった。

そんな中、珍しく男の子と遊ばない日があった。

約束してなかったから今度はこっちから行こうと思い屋敷に行く。
いつものように人の気配は全くといっていいほどなかった。

中央の階段裏のドア、地下へと続く階段、鍵の掛かっていないドア。
あれっと思った。地下へと続く階段はあるのにあの魔方陣の部屋のドアがない。

おかしいなあと思い首をかしげてると後ろから声がした。あの男の子だ。

「Rくん…」

男の子はどことなく元気がなさそうで、うつむいている。

「どうしたの?遊びに来たよ」

そう言うが、男の子は首を横に振り

「もうRくんとは会えない。遠くに行くことになった」

そう言って泣いた。

それから男の子とは別れた。

屋敷を出る際に、男の子にヨーヨーをあげた。
さよならを言って男の子に背中を向けるとビューっと風が吹いた。
ざわざわと木々も揺れるほどだ。

館のほうを見ると火翼の生えた黒い何かが空の向こうに飛び去るのを見た。

男の子を思い出すときなぜか着ていた服や中性的な声は思い出せるのに顔がどうしても思い浮かばない。

 
  • れつ

    文学的な作品で構成もわかりやすいと思いますが、オチが毎回続きがあるような終わりかたをしている気がします。どのような意があるのでしょうか?

     
    • 匿名

      できることなら、自分以外の人間にこんな風に誉めてもらいたかったんだな。無理だよ、文学的と言われたいなら名作を読み、自分の血肉にしてからでないと、何が良いかすら理解できないし書けない。恥の上塗りはみっともない。

       
  • 匿名

    つ「小説の書き方」買って読んだ方が良い。ここの人気作家さんとの差が理解できると思う。彼等はこれをあまり必要としないが、河上なら初めて知る事が山ほどある。書き出し、導入をどうにかしないと最後まで読んでもらえない。中身も大切だが、これはあんまりすぎる。

     
    • 匿名

      そうかな!?今回は文章よかったと思いますよ。
      河上時代に書いた作品も読めなくはない文章でしたし、時々笑えた作品もありました。

       
      • 匿名

        河上は自己評価高くしてるんだなw読者の評価とかなり乖離してるの分からないのは悲劇的だ。ここの人気作家さん達もほとんど眼中に無いという態度だしな。河上ので笑うかwほとんどか失笑で、残りが苦笑いだったが。冒頭いらんよな?祖父の家へ着くまでに物語上で必要な設定など情報が入っていないから無駄以外の何物でもない。箇条書きのような断点だらけの本文は読みづらく情景も浮かばない。同じ素人さんたちが比べられたら可哀想だろ。

         
        • 匿名

          河上さんの「電話の私です」なんかは笑えますしほっこりしますけどね(*´ー`*)河上時代は作品を読んでからコメントを読むこれが河上作品の醍醐味でしたし、作品+コメントが河上ワールドを見事に作り上げていて他の作者さんに無い味を持ってる方だと思いましたよ。

           
          • 匿名

            河上の話は読んでがっかりしてどーでもいい気分になって立ち去るか、あまりにひどいからコメを入れずにいられなくなるかのニ択。

             
          • 匿名

            いや河上がキモいからなんとなくコメしてた…作品なんか頭痛くなるから読んでもいねーよコメントだけ読んでたよ!
            の三択あるぞい

             
  • 匿名

    悪魔の儀式ですか?男の子はその生け贄にされたのでは。

     

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