【怪文書】僕をコロシタのは /HN:ロビンM

暗い

辛うじて動く指先

声が出ない

背中が冷たい

暗闇の外から

聞き覚えのある声がする

父さんだ

最後の記憶が頭に過る

宙を舞い

叩きつけられた

アスファルトに身を削がれ

言葉に出来ない衝撃が全身を壊した

僕は

僕は

僕は

もしかして死んだのか?

啜り泣く声

母さんかな?

いるよ

いるよ

僕はここにいるよ!

母さん

母さん

ガタン!!

いてっ!

ちゃんと聞こえてる

大きくなる皆んなの叫び声

母さんの泣き叫ぶ声

ガタン!!

声が止んだ

何も聞こえなくなった

ゴオオーーー!!

何の音だ

何の音だ

何の音だ?

熱い

熱い

熱い熱い

熱い熱い熱い熱い!!!

熱い熱い熱い熱い!!!

熱い熱い熱い熱い!!!

母さん!

母さん!!!

母さん!!!

僕は生きてる!!!

僕は不思議な世界にいた。

同じ顔をした女性だけの世界。

あても無く、もう1時間は街を彷徨っているのだが、未だに1人の男性とも出会っていない。

同じ服装

同じ髪型

同じ顔

同じ声

コンビニ店員も、バスの運転手も、警察官も、犬を散歩させている人も、団体の旅行客も、居酒屋の呼び込み店員さんに至るまで…

皆同じ女性。

背格好全てに至るまで寸分も違わない、まるでコピーロボットの様だ。

これは夢だろうか?

まあ夢だろうな。

「すいません」

道を聞かれた。

この世界の人達はやたらと僕に道を訪ねる。

スマホを持っていないのかな?

駅までのルートを丁寧に教えてあげた。

女性は何度も僕に頭を下げていた。

「すいません」

バス停に立っていた女性にも声を掛けられた。

やっぱりこの女性も同じ顔だ。

肩より少し長いセミロングで、艶のある綺麗な黒髪。

透き通る様な白い肌、形の良い目と鼻と口が、バランスよくその小さな顔の中に配置されている。

一言で言えば美人だ。

途轍も無い美人。

例えるならば、最近毎日の様に見かける売り出し中のあの演技派女優によく似ている。

「すいませんあの…」

「あ、はい道聞きですか?」

「いえ、あの…すいません」

「はい?」

「すいません」

「いや、だから」

「すいません」

「なんで泣いてるの?」

「すいませんあなたを…」

「えっ?」

「あなたを殺してしまってすいません」

「僕を?」

「すいません」

ああなるほど、僕はこの女性を知っている。

僕は全てを理解した。

「貴方ではない」

「…はい」

「僕を殺したのは貴方ではないですよ」

「ねえアナタ、早坂さんとこの息子さんて即死だっみたいよ」

「ああ、まだお若いのに可哀想だったな」

「なんか加害者も意識不明の重体なんだって!運転してたのは20歳の女性って話よ」

「ほう、そんな若い娘さんに轢かれたのか?お互い若いのに勿体無いな」

「そう、でも事故を目撃した奥さんが言ってたんだけど、凄い美人さんだったみたいよ、芸能人でもおかしくないくらい」

「ほう…」

「ほら何て言ったかしら?最近よく見かけるあの女優さん…」

【了】

 
  • PM

    え?意味わからない!!解釈班お願いします。

     
    • 匿名

      橋本愛(19)さんかと思ったら、土屋太●さん(20)かもね

       
  • アレア

    ロビンさん良かったです。
    下の方が言うように短編小説書いて応募してもいいんじゃないですか(^_^)

     
    • ロビンM

      アレア氏、いつもさんくす!

       
  • 匿名

    ロビンさん、なんかライト系の小説でも始めてみようかと匂わせる感じを受けたけどマジでやらないかな。作品レベル上がってるよな。作品連発しなくなった分、ひとつの作品制作に力が入ってる気がする。

     

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