【奇妙】猫の鳴き声/HN:ガラケイ

去年の終わりごろからだったか、俺の回りにはやたら猫が近づいてくることが分かった。

理由は知らんが、何やら近づく猫たちは決まってある行動を取る。

俺の回りで急に立ち止まったかと思うと、コチラを睨むように凝視して、コチラが近付くとそのまま去っていく。

まぁ、猫にありがちな行動だが俺が言いたいのはそこじゃない。

猫がいない筈の場所でも鳴き声が聞こえるのだ。

この仕事に勤めて改めて色々と現場を回ったが、決まって同じ鳴き声が聞こえるのだ。

猫の鳴き声と言っても、種類は色々で鳴き声だって様々ある筈だ、なのにだ。

決まって同じ『ナーァ、ナーァ』

て感じの、子供が鳴き真似したみたいな猫の鳴き声が聞こえる。

この鳴き声を初めて聴いたのは、何年か前に一人で住んでたアパートからだった。

初めは子供の声だと思って深夜に近所の公園を探索したりもしたが違って、そもそも深夜の公園に子供なんている筈もなく、勿論猫もいない。

最初はそんな感じだったが、去年の秋ごろからまた猫の鳴き声を聴いたのだ。

――デジャブ。

何て思ったりしたが、事実そうだった。

そして最近、どうやらその鳴き声を発してたと思われる猫に遭遇した。

見た目は、良くいるベージュと白の縞柄のやつだった。

その日は雨で、現場前の公園で俺が休憩しようとしたときにそれに出会った。

見た目は普通の猫だが、鳴き声はやはりあの『ナーァ、ナーァ』

だった。

その頃から、良くその猫を見かけるようになったが、今年に入り別の現場で仕事をしてたら急にめまいがした。

初めは何ともなかった気がする。

しかし、工事現場の親方と監督が現場の写真を撮ってたときだった。

監督の「オーィ、ちょっと見てみろ!」

と言う声で現場の人間が集まり、デジカメの映像を確認すると白いものが無数に現場全体に写り混んでいたらしい。

「心霊写真心霊写真!」

と言う監督の声で現場の異変に気付いた俺だったが、その時の俺は完全に風邪でも引いたかのような熱を出していたと思う。

そんななかでも工事は無事終了し、俺はその日に体調をくずして5日ほど休んだ。

その後は元居た現場に戻り仕事をしてるが、気になったことがある。

それは、その熱を出した工事現場の試し掘りの日に何故かあの猫の鳴き声を聴いたのだ。

その鳴き声は何時もの『ナーァ、ナーァ』と言う鳴き声のあと急に

『フギャアァァァ!!』

と何かに飛び掛かるような声に変わると、その後はなにもなかったかのようにピタリと消えるのだ。

俺が体調をくずしているときは大抵、決まって同じような事が俺の家の前でもおこるが、そもそも現在は別のマンションに住んでいる。

同じような猫が居たとして、同じ鳴き声で同じことが起こるものだろうか?

今でも現場でその猫を見かける。

今日は赤い女のコラムを見たあと、帰りに何故か白黒の猫に遭遇した。

その猫は何故か赤いビニール袋を引き裂いた後の様で、袋の横で俺に眼を合わせた。

まるで、何かに飛び掛かった後のような有り様で……。

 

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